JACOPO
ヤコポ
生産者であるヤコポは元々スペインのレストランで働いていました。その頃にビオワインに魅せられ、ワインをつくり始めました。パンテッレリアの樹齢の長い木を購入し、研究して、教わりながら、つくり始めました。石灰質の土地であるため、ジビッポの華やかな香りと石灰のほろ苦さのバランスがとても魅力的で、特別なワインができます。とても明るい性格で、一緒にいるだけで楽しくなってしまう、ヤコボ。ワインにも彼のそんないいところが表れています。
意外なことにバターの効いたクロワッサンやバター系のお料理と一緒に合わせると、相性抜群!
・ANFORAJE アンフォライェ 2021 750ml 9,800yen +tax
マスカットや花のような、とても、いい香りのワイン。タッチは軽いけれど、香りは、口に含んでからしばらく経つと更にまあるく広がる。最後の余韻に、かすかな青リンゴのような甘み。繊細でいて強く、優しくきれいな、ワイン。
パンテッレリア島のジビッボのワイン。
ジビッポは、マスカット・オブ・アレクサンドリア、モスカート・ディ・パンテレリアなどとも呼ばれます。
このブドウ品種はフェニキア人によりイタリアへ持ち込まれました。パンテレッリア島はその品種にとって条件の揃った、良い土地でした。
この島の典型的な名産物であるジビッボですが、このブドウはスパイシーなアロマと、地中海の色彩と雰囲気を連想させる抜群の味わいのワインです。
土地の乏しさと栽培での困難が増えているため、今では希少価値の高いワインです。
これらはすべての面で高く評価されなければなりません。その素晴らしい品質だけでなく、何世紀にもわたって乾燥した土地の中で生き残った「英雄的農業」によって生産されているということも。苦難は多いですが、とても魅力的です。
古代の習慣を反映した勤勉さを表現したいと生産者は語ります。彼らは、徐々に消えて行ってしまう伝統を、愛し、このワインをつくっています。
慎重に手作業で収穫した後、葡萄はワイナリーに到達し、茎からとったら再び選び抜き、最もよいブドウのみを使用します。ブドウは80〜400リットルの様々な容量のアンフォラに貯蔵されます。アンフォラに入れられたぶどうは、人間の選んだ酵母の力でなく、自然に発酵し始めます。
自然発酵のプロセスは、ブドウ自身の、自然の力で始まります。天然の唯一の酵母はぶどうの皮に存在していて、2〜3週間続くこのプロセスは、ワインが全ての香りをゆっくりと発達させ、糖をアルコールに変える事を可能にしていきます。発酵が終了すると、アンフォラは密封されます。無濾過でボトリングする準備が整うまで、数ヶ月間かけて、ワインは自然らしさと完全な状態を保つために、ゆっくりと熟成していきます。